IB初等教育プログラム(PYP)の幼児期

遊びは楽しいだけではありません。子どもの学びや成長につながる扉を開く鍵となります。PYPの幼児期(3~6歳)では、子どもが自由に遊び、学べることから、今日から将来にわたり必要となる好奇心、創造力、自信を確実に育みます。


子どもは遊びに真剣です。 私たちも真剣です。



PYPの幼児期では、社会性と情動、身体、認知を統合して発達させる包括的な学習経験を提供します。


  • 幼児は、遊びを通じて、また、仲間や教師、家族、コミュニティーのメンバーとの関係を通じて、自らの環境を探索し自らの世界について学ぶ。
  • 教師は、子どもが長期・短期的なプロジェクトに取り組む際に、子どもが興味・関心を模索するのを促すパートナーであり、育成者であり、案内人である。
  • 学校は、好奇心、創造力、自信を育むダイナミックな環境を提供する。




本ケーススタディーでは、サニーサイド・インターナショナルスクルールがなぜPYP幼児期を選んだのか、そしてどのようにプログラムを実践したのかを知ることができます。

「当校の児童がこの年齢で議論をしているのを見て驚かれる方は多いです。多くの人は、幼稚園児にそのような議論ができると思っていませんが、適切なツールやアプローチを用いて適切なタイミングで学習を支援すればできます。」
渡辺寿之氏、 学校長、 サニーサイドインターナショナルスクール




PYPの幼児期の枠組みは、研究からの情報をもとに、子どもに選択肢を与えるようにデザインされており、学習に主体的に取り組み始めるよう促します。このプログラムは次のようにすることで、子どもの創造力と好奇心を育みます。


  • 自らの経験を益とするのに最適な時期となるように脳がプログラムされている幼児期向けに、刺激となる適切な幼稚園用のカリキュラムを提供する
  • 幼児期の学習者は知性と機知と創造力に富み、それぞれが異なる速さで成長し、発達し、学習することを認識する
  • 遊びを探究の主要な原動力とする
  • 子どもが主体性を発達させ、自ら学びを構築できるようにする

シンガポールとオーストラリアで行われたケーススタディー で、PYPの幼児期の教育による学習成果を調査した結果、次のことが明らかになりました。


  • 各校でリテラシースキルが十分に発達した
  • 各校の子ども達は、就学準備に関して、基準の子ども達と同程度かそれ以上の成績を残した
  • 各校の子ども達は、他の子ども達と比べて速いペースで学習スキルを発達させていた

PYPにおける幼児教育の中で、子ども達が未来で必要となるスキルを身につける手助けを行い、興味関心の高い保護者の安心も得ることもできます。独立型の幼稚園には、新しい価格体系で、各校のカリキュラム立案におけるニーズに応えられるようになりました。

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